Chrysanthemum

「クリサンセマム」 は、ベルナルドと香港のデザイナーであるアラン・チャンとのコラボレーションによって生まれたコレクションです。繊細な彫刻が施されたこの新シリーズの各アイテムは、クリサンセマム（菊）のさまざまな花模様をモチーフにしています。ベルナルドが構築してきたあらゆる技能を駆使してこれまでにない形状を生み出し、中国の伝統的な食器セットを現代的かつ普遍的なデザインに仕上げました。アラン・チャンが菊を選んだのは、アジアの文化において菊が幸福や健康の象徴として尊ばれているためです。

「菊は、梅、蘭、竹と並んで、伝統的に中国文学や大衆文化で『四君子』として擬人化されてきました。東晋～宋時代の著名な詩人である陶淵明（365～427年）は、秋の冷気の中で咲く菊を特に好み、優雅に孤独を守って逆境に耐える美徳の象徴としていました。この思想は7世紀頃に日本にも伝わり、菊は皇族や長寿の象徴として皇室の紋章になっています。その後、菊は17世紀にヨーロッパに渡り、異なる意味をこめて用いられるようになりました。」アラン・チャン